アウトドア系インドア派のブログ

2022年8月、よりブログの実情に即したタイトルに変更しました。 またしばらくしたら変えるかもしれませぬ。

嫗仙の滝駐車場 7:54
嫗仙の滝 8:16-9:26
嫗仙の滝駐車場 9:54

浅間大滝と魚止めの滝を訪れた後、草津町にある嫗仙(おうせん)の滝へと向かいました。
距離にして30キロほどの道のりですが、Google Mapに「嫗仙の滝」と入力したのがいけなかったようで違った方に行ってしまい、おそらく20分ほど時間をロスしてしまいました。「嫗仙の滝駐車場」としっかり「駐車場」まで入力してようやく正しく道案内してくれました。
ちなみにここを訪れるのは2018年8月13日以来今回が二度目です。その割には、途中から何だか見たことのない道だとは思いつつ車を走らせていました。もっと早めにいったん止まって冷静にマップをチェックすれば良かったです。

舗装されたやや小ぶりな駐車場に、すでにとまっていた車は確か1台だったと記憶しています。もうすぐ8時という時間で、もしかしたら少し人が多いかもしれないと思っていたのですが、ひとまず安心しました。
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この駐車場の傍には、やや草が茂っていますが、舗装されていないサブ駐車スペースのようなものもあり(写真は撮っていませんでした)、そこも合わせれば全部で車10数台ぐらいはとめられるでしょうか。

滝入り口の様子
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入ってすぐの所にたくさんのストックが置かれており自由に使えるようになっています。
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しばらくは傾斜の緩やかな道が続きます。
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あずまや
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あずまやを過ぎた辺りからだったと思いますが、比較的急な下りとなります。
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歩き始めて20分ちょっとで嫗仙の滝に着きました。若者グループの先客がおりましたが、しばらくすると僕一人になりました。
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前回は望遠中心の写真ばかりだったので、今回は違った画角での撮影を試みました。
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4年ぶりに見る嫗仙の滝ですが、改めてその大きさを感じました。近づくとかなりの水飛沫が飛んできます。
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 滝周辺には小さな花がいくつか咲いていました。その一つであるイワタバコ。
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帰りはやや急登となるため疲れました。途中「迂回路」というのがあるのでそちらを歩いてみたのですが、メインの道よりも暗い感じで、傾斜がさほど緩いわけでもなくしかもやや荒れてもおり、こちらを通るメリットはほとんど無いと感じました。
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お次は中之条町にある世立八滝へと向かいます。

浅間大滝・魚止めの滝駐車場 5:18
浅間大滝 5:26-6:12
浅間大滝・魚止めの滝駐車場 6:18
魚止めの滝 6:22-6:44
浅間大滝・魚止めの滝駐車場 6:49

2022年8月14日、群馬県の西側まで滝巡りに行ってきました。
まずは早朝から、長野原町にある浅間大滝と魚止めの滝を初めて訪れました。
これら二つの滝は同じ熊川にあり、浅間大滝の方が魚止めの滝より300メートルほど上流にあります。この広い砂利の駐車場を写真の向かって左側に進めば魚止めの滝、右側に進めば浅間大滝へと行くことができます。IMGP1720

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まずは浅間大滝へと向かいます。
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熊川沿いの遊歩道はほぼ平坦で、とても楽な道のりです。
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滝の少し手前で遊歩道が流されてしまい一時通行できなくなっていたようですが、現在は金属製の橋が架けられ普通に通れるようになっています。
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橋を渡るとすぐ浅間大滝に着きました。
滝の高さは10メートルほどでしょうか、さほど高くありませんが、お猪口を逆さにしたような端正な形の滝で、水の勢いはかなり感じられました。滝前が開けていて比較的平坦なので、その点では変化に乏しいとも言えますが、逆に言えば、離れて良し、近づいて良し、これほどいろいろな撮り方ができる滝は少ないのではないかと思いました。
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倒木さえも良いアクセントに思えました。
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あっという間に40分以上もの時間が過ぎてしまいました。次に魚止めの滝に向かいます。
駐車場を通り過ぎそのまま直進すると、すぐさま下り坂となります。
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坂を途中でV字形に折り返しさらに下ります。
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すぐに魚止めの滝前に出ました。
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こちらは大雑把に言って三段(?)のナメ滝のような感じで、またcascade的とも言える滝でした。
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帰りは上り坂となりますが、駐車場はすぐそこです。
この二つの滝、特に浅間大滝の方は、先日訪れた蓼科大滝とともにお気に入りの滝の一つとなりそうです。秋や冬にもぜひ来てみたいと思わせました。

次は草津町にある嫗仙の滝に向かいます。

車山肩駐車場 5:15
車山山頂 5:52
蝶々深山 6:33
物見岩 6:52
八島ヶ原湿原入口 7:28
ヒュッテみさやま前 9:00-9:30
沢渡 9:50
車山肩 10:18-10:40

蓼科大滝駐車場 11:30
蓼科大滝 11:47-12:32
蓼科大滝駐車場 12:55頃か

2022年7月18日の日曜日、長野県の霧ヶ峰と蓼科大滝に行ってきました。霧ヶ峰を訪れるのは2013年7月15日以来9年ぶり2度目、蓼科大滝は今回が初めてです。
車山肩駐車場に着いた頃には完全に夜が明けていました。駐車場はすでに4割ほど埋まっていました。
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すぐにニッコウキスゲのお花畑が目に飛び込んできましたが、先を急ぎたいし、どうせ後で戻ってくるのでその時見ることにします。
まずは霧ヶ峰の最高峰である車山山頂に向かいます。
今回のルートは反時計回りに車山、蝶々深山、八島ヶ原湿原と巡り、沢渡から車山肩に直接帰ってくるというもので、沢渡の辺りまでは前回歩いた時と全く同じです。車山までは幅の広い緩やかな登りの道という記憶があり、とても歩きやすいイメージが自分の中で形作られていたのですが、実際のところ、もともと火山であっただけに、ごろごろとした岩が多く、案外歩きづらかったです。どうも僕の中で「緩やかな登り」という記憶だけが残り、「ごろごろとした岩」の記憶が抜け落ちてしまっていたようです。
そういったイメージを持っていたため、今回は奥多摩などの低山で最近主に使用しているSalomonの軽量ハイキングブーツ、Cross Hike Mid GTXを履いてきたのですが、これがやや失敗だったと思いました。なるべく気を付けているつもりでも、どうしても岩に足をぶつけてしまいます。この靴は軽量化のためアッパーが薄くなっており、足を岩にぶつけると衝撃がダイレクトに伝わります。
道はなだらかでも、歩く標高差は少なくても、やはり亜高山帯以上の場所では、少しだけ重量を犠牲にしても1ランクハードな靴、具体的に言うとScarpaのZG Trek GTXも持っているので、そちらの方がいいと思いました。

話が逸れましたが、6時前に車山山頂に着きました。

車山山頂のランドマーク、気象レーダー観測所
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レーダー観測所裏手には車山神社がありますので参拝していきます。
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蝶々深山に向かって、リフトを横目に車山を下っていきます。
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蓼科山と白樺湖が見えます。
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車山の山腹にはニッコウキスゲ咲いていましたが、車山肩に比べるとだいぶまばらな感じでした。しかも車山肩と同じく電気柵に囲まれているため近づくことはできません。
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鞍部を過ぎると、目立つ花も無く、見渡す限り一面の草原、そこにただ蝶々深山へと続く道があるのみ。車山までの人混みがまるで嘘のように、この広大な場所に人っこ一人姿が見えません。
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蝶々深山山頂に到着。名前のイメージとは裏腹に、石ころだらけの広場のような所です。
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次に物見石へ。今度は笹原の中の細い道となります。いちおうちゃんとした道なので藪漕ぎとまではいきませんが、笹の葉が脚に覆い被さってきます。
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9年前この辺りから八島ヶ原湿原入口にかけて歩いた時に、朝露でパンツの膝下がびしょ濡れになったのを覚えていたので、今回はゲイターを着用してきました。Outdoor ResearchのMen's Helium Hiking Gaitersです。これが大当たりで、今回はほとんど濡れることなく快適に歩けました。
靴は先述の通りSalomonのCross Hike Mid GTXです。
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物見石に到着。たぶんこの少し特徴的な形の背の高い石が物見石なのでしょう。ここも石だらけの小高いピークです。
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ここから八島ヶ原湿原へ向かって緩やかに下っていきます。
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湿原が近づくにつれて、文字通り道も湿った感じになってきました。ところどころ道の中に水溜りがあって、なるべく避けて通りましたが靴が泥だらけになりました。
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ペットボトルが落ちていたので拾って行きました。
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湿原に流れ込む沢にかかる小橋を渡ります
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道が完全に水没している所もありました。元々ぬかるみの上を歩くため敷かれていたと思われる木の板が水に浮かんでしまっています。
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この日2個目のペットボトルが落ちていたので拾って行きます。泥だらけなのであまり触りたくなかったのですが。
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やっと乾いた場所に出ました。奥霧小屋前です。この小屋は永らく営業しておらず、今やほぼ廃屋と化しています(写真は撮っていませんでした)。とは言え、小屋前は開けた明るい場所なので、八島ヶ原湿原突入直前の休憩によい所です。と言うのも、湿原に入るとほぼ2本の木道があるのみで、たまにベンチ等もあるけれども、人が多いためなかなか休めないからです。
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鹿除けゲートの向こうはもう八島ヶ原湿原です。
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車山山頂以降誰とも会わなかったのが、湿原に入った途端急に人が増えます。反対側から来る人が多いのでしょうか。花を見つけたら、なるべく人の通行を妨げないよう気を付けつつ写真に収めました。

シシウド
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ノハナショウブ
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ヤナギラン
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この大きな池塘は八島ヶ池かな
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クルマユリ
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アザミ(ノアザミでしょうか)
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キンバイソウ。高山ではシナノキンバイをよく見るのですが、この花は初めて見たような気がします。シナノキンバイと似ていますがもっと背が高く、花弁や雄しべの長さにも違いがあるようです(一般的な花弁のように見えるのは萼片であって、雄しべに見える物のうち外側のやや太いのが花弁、内側のやや細いのが雄しべだと言う...もう何だかわからなくなってきた)
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ここまで霧ヶ峰〜八島ヶ原湿原を代表する花であるニッコウキスゲの写真がありません。撮っていなかったわけではないのですが、ほとんどの花にアブラムシがたくさん付いており、見るに堪えなかったから掲載もしていません。9年前に来た時はあまり見なかったので、年によっても違うのかもしれません。いずれにせよ今回その点では少し残念でした。

「ヒュッテみさやま」まで来ると、混雑する木道歩きからようやく解放されます。3、4分位坂を上ったところにトイレがあるので借りてから、ヒュッテ前でしばらく休憩しました。
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ここから北に進めば湿原を一周する形で先程の奥霧小屋のあるところに戻りますが、そっちではなく東側にある沢渡の方に向かいます。

キンバイソウ
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クサフジ
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なんの変哲もない砂利道歩き
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そして舗装路歩き
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前回は舗装路を歩かなかったと記憶しているので、おそらくその直前で違う方に行ったのだと思いました。先述の通り、沢渡からは車山肩へ直接戻ります。ここからは初めて歩く道です。ここも車山湿原から流れ出る水のためと思われますが、道がぬかるんでいたり、ところどころ水浸しになっていました。
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最後車山肩に向かっての登りは、暑さのせいもあって予想以上にきつかったです。霧ヶ峰は標高差も少ないので楽だろうと思っていたのですが、山歩きで楽なものなんて滅多にないとつくづく感じました。

車山肩に戻ってきてからは、今朝素通りしてしまったニッコウキスゲのお花畑を散策しました。しかしあまりに広大なので、まわったのはその一部だけです。八島ヶ原湿原の花と違って虫が付いていることもなく、だいたいにおいてきれいに咲いていました。IMGP1680
ただし、周知の通り全て電気柵に囲まれています。柵のワイヤーはとても細く、ワイヤーどうしの間隔も結構広くとってあり、鑑賞する上においてものすごく弊害があるわけではありませんが、どうしても花を遠望する形にはなってしまいます。鹿が増えてしまったのも元はと言えば我々に原因があるわけですから、今もこうやって花が見られることには感謝をしないといけません。

この後、すぐ近くにある蓼科大滝に立ち寄りました。実はこちらこそがこの日の真の目的だったかもしれません。やや曇り気味の天気も、山よりは滝の撮影に都合が良かったということもあります。

車山肩から20数キロのドライブの末、蓼科大滝無料駐車場に到着しました。ここは蓼科大滝の下流300メートル程、「滝の湯川」にかかる橋のたもとにある小さな駐車場で、7-8台位駐車できるようです。僕が到着した時にはまだ数台分は空いていました。
蓼科大滝に行くには、他にビーナスライン沿いの「プール平」にも50台規模のやはり無料の駐車場がありますが、そちらの方が若干滝まで歩く距離が長いようです。
今回の駐車場所からは、滝の湯川左岸に沿って延びる遊歩道を歩くこと10分以内で滝に到着します(僕は途中立ち止まって写真を撮ったりしていたのでもっとかかりましたが)。
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高さだけで言えばおそらく5メートル位でしょうか、だいぶ低い部類に入りますが、しかし十分な横幅があり、水量は豊富、そして岩盤の節理によるものなのか、水流がcascade的な変化も見せる美瀑で、滝を取り囲む樹々、深緑色の滝壺、無数に点在する苔むした岩、それらの間を縫う白い流れと、全てが奇跡的とも思える調和を見せていました。
超有名な観光地というわけではないにもかかわらず、人の姿が絶えることがないのも頷けました。はっきり知りませんが近年のいわゆる「映えスポット」の一つに数えられているのかもしれません。
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(下の写真はFlickrでExploreに選ばれました)
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「映えスポット」と言えば、この滝の遊歩道を歩く際に「蓼科原生林」と呼ばれる樹林帯を通るのですが、これがただの林ではなく、見るからに悠久の年月を生きてきたと思わせる苔むした古木の数々が、羊歯や巨岩などを携えて、驚くような造形美を見せてくれます。車道からものの数分で来られる場所だというのが信じられないような光景です。
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帰りにはこの辺りを訪れた際にいつもお世話になっている源泉掛け流しの日帰り温泉「小斉の湯」で汗を流して帰りました。 

僕は少年時代を名古屋で過ごしたため、いまだプロ野球に関してはドラゴンズファンです。
野球の試合がある時もし家にいれば、大概DAZNで観戦していますし(むろんDAZNで中継しない日は別ですが)、イレブンスポーツで二軍戦をチェックすることもあります。

ところで、それは今年のセパ交流戦最終カード、札幌ドームにおけるファイターズ戦でのこと。
長らく低迷の続くドラゴンズ。今シーズンは立浪新体制となり大いに期待したものの、バッティングコーチ人事のゴタゴタに続き、我らが希望の星、石川昂弥選手の怪我による長期離脱決定以降、みるみる元気がなくなってしまいました。
その日も序盤からリードを許し、僕も試合はどうでもよくなって、DAZNはつけたまま隣の部屋で別のことをしていました。 すると「one, two, three」や「just looking」等のフレーズが耳に残る名物アナウンサー近藤祐司さんが、正確な言葉は忘れましたが「これが今話題のきつねダンス...」的なことを言っているのが聞こえてきました。続いて一風変わった音楽や声が聞こえてきました。
その時は「何がきつねダンスだよ」などと思い結局映像は見なかったのですが、ただ後で少し気になったので YouTubeで検索して見たところ...見事「きつね沼」にハマってしまいました(笑)

何ならほぼ踊れるようにさえなってしまいました!

さらにYlvisの「The Fox」を歌えるようにさえなってしまいました!

そして「きつね欲」に駆られるがまま、イラストを描いてしまいました!

アッヒヤッヒヤッアッヒー2

きつねダンスを代表するポーズといえば、何と言っても「ワッパッパッパッパッパパォー」のところの招き猫っぽいものでしょう。結局全部可愛いのですが、個人的には「アッヒヤッヒヤッアッヒー」から「アウウウウーウーウーウーウー」にかけてが一番笑顔になれて好きです。
そこで「アッヒヤッヒヤッアッヒー」の「ガオー」みたいなポーズをフレップ君と一緒に描きました(フレップ君には申し訳ないのですがファイターズガールが主役なので少し焦点を外しました)。
ファイターズガールは言うまでもなく素敵❤️なのですが(僕の画力ではその素敵さを十分表現できないのが申し訳ない)、フレップ君も若くてイケメンで身体能力が半端ない上にアドリブにも強く羨ましい。ポリーちゃんも仕草も含め全部可愛い!
一方、長らくプロ野球のマスコットキャラクター界を牽引してきた我らがドアラ先生は、すでにレジェンドの域に達しているのですが、やはり年齢的なものなのか、チーム同様最近少し元気がないようにも見えてしまいます...

というわけで、ドラゴンズそっちのけできつね沼にハマっているという近況報告でした。

伊豆半島でどこか面白そうな場所はないかな、と地図を見ていたところ、東伊豆町の山間部に「シラヌタの池」というごく小さな池があるのを見つけました。
「シラヌタ」というのは漢字で「不知沼」と書くとのこと。知られざる沼...なおさら興味を掻き立てられいろいろと検索してみたらいくつかのことがわかりました。
伊豆半島を代表する山、天城山山麓にありながら、山と池を結ぶ道は無いこと。モリアオガエルの繁殖地であること。車道からわずか10ないし15分程度歩けば着くが、途中の沢に架かる橋が歪んでしまっており、「通行不可」とされていること。そして、かつて戦争捕虜十数名がこの池で非業の死を遂げたと伝えられること...。
しかし、何よりも僕が一番興味を惹かれたのは、鬱蒼と茂る木立に囲まれ、またそれらを水面に映しこむこの池の神秘的な佇まいです。と言っても実際この目で見たわけではないので、期待外れに終わるかもしれません。
では実際に確かめてみようということで、6月5日の日曜日に行ってきました。

ところで、これに先立つ1週間前の5月29日にも伊豆半島で滝巡りをしました。その日早朝はまだよかったのですが、天気が快晴になってしまったため、河津川の「榾場(ほだば)の滝」等ではまともに写真が撮れませんでした。
この日6月5日は天気予報が曇り気味だったので、池の後にそちらの方も再訪することにしました。

前日の夜11時頃に東京にある自宅を出ます。
いつも伊豆に行く時はだいたい東名高速から伊豆縦貫道を通るのですが、今回は東伊豆町に行くための距離的な最短ルート(時間的には最短でないかもしれない)である小田原厚木道路、そして相模湾沿いの国道135号線を選択しました。
これが予想以上に大変でした。
当たり前と言えば当たり前ですが、小田原厚木道路は東名に比べると道幅が狭く、運転には少し気を使いました。でもそこまではまだ良い方。
その後の国道135号は、複雑に入り組んだ伊豆の海岸線に沿って作られているためそこかしこにカーブがある上に中伊豆と比べかなり交通量が多く、しかし日中ならばそこまでではないだろうけど、夜中は高速で飛ばす車が結構多くて、ものすごく疲れました。
車中泊場所として決めていた「道の駅伊東マリンタウン」に着いたときにはほっとしました。
後で調べたところマリーナや日帰り温泉も併設する豪華な道の駅だということですが、夜中ですのでであまりいい雰囲気ではなかったし、トイレはちょっと古さを感じさせました。

シラヌタの池

早朝4時台に道の駅を発ち、なおも国道135号線を南下します。
白田交差点を右折するとあとは一本道、と思いきや意外とわかりづらい場所もあるのですが、Googleマップのナビ通りに進めば大丈夫でした。
もうすっかり夜は明けていたのですが、走り進むほど薄暗い森の中の道となってきました。どうしても「戦争捕虜」のことが頭をよぎり薄気味悪くなってきます。
5時半頃、シラヌタの池入り口に到着しました。駐車場と言えるのかわかりませんが、入り口前に最大で車2台並列駐車できそうでした(それ以上は近くの路肩に駐車できなくもない)。でも、予想通りこの時間他に車はありませんでした。
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入り口の様子。ロープが張られていますが簡単にくぐれてしまいます。
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入り口に落ちていた注意書き。吊り橋が通行できないということなのか、この道自体が通行できないということなのかがわかりません。ともかくロープはくぐれるので行ってみることにします。時間は5時37分。
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道はものすごく明瞭というわけではありませんが、迷う心配はほとんどありませんでした。
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このような短い木橋が途中いくつかありました。というのも、本当に浅い、小さな沢をいくつか渡るようだからです。
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また一箇所ぬかるんだ所もありました。今回は沢靴を履いてきたので全然大丈夫でしたが、街履き用スニーカーだったらちょっと嫌だと思いました。
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あずまや、その1。
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あずまや、その2。...って、いーや、この短いコースにあずまやいくつあんねん!って思わずツッコミたくなりました(正解は二つです)。
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あずまやの中を覗くと、落ち葉や土埃が溜まっており、ほとんど使われていなさそうな模様。
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二つ目のあずまやからほどなく、破損しているという吊り橋にたどり着きました。確かに先の方が左に傾いているけれども普通に渡れそうなので行ってみます。
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45度まではいかないけれども結構傾いており、何だか「トリックアート」の世界に迷い込んだみたい。でも普通に渡りきれました。結果的には「通行不可」ではありませんでした。
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吊り橋の下を流れる沢は水量がさほど多くありませんでした。沢靴を履いてきたので帰りは渡渉してみましたが楽勝でした。
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橋を渡りきり少しばかり斜面を上ると目的の池が見えてきました。
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5時52分シラヌタの池到着。入り口からここまで、写真を撮りながらゆっくり歩いて15分程度で着きました。
思っていた以上に浅い、というか水量が少なく見えました。藻が繁茂して水面に浮かんでいるのでしょうか、それがなおさら水を少なく見せたのかもしれません。
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木の枝に泡のボールがぶら下がっているのが見えます。初めて見る実物のモリアオガエルの卵です。
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モリアオガエルの卵(実際の卵は泡の中に隠れている)。
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窪地だからか風が全く吹かないので、鬱蒼と茂る樹々の緑が水面に綺麗に映し出されていました。期待していた通りの神秘的な光景です。
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カエルの鳴き声は常に鳴り響いているのですが、姿は見えません。池(というより沼と言った方が似合う)の中にたくさんのイモリがいるのは見えるのですが。
あとは鳥のさえずりと、時折、何か獣らしきものの声が聞こえるだけ。
戦争捕虜云々のことはなるべく考えないようにと思っていましたが、その時点ですでに意識しているので、次第に背筋が冷たくなってきました。
6時25分頃、たまらず池を後にします。
帰りは例の吊り橋の下の沢を渡渉がてら写真を撮ったりした(ろくな写真はないので掲載しません)ため時間がかかってしまい、6時45分頃やっと入口に戻ってきました。
ところで、道中小さな子供を連れた家族連れとすれ違いました。ほとんど人の来ない怖いような場所だと思っていたので、こんな朝早くに、しかも家族連れと出会い、半分びっくり、半分拍子抜けしました。
自分がびびっていただけで、意外と普通に人が来る所なんだと思いました。 

この後河津川にある「榾場(ほだば)の滝 」とそのすぐ下流にある無名滝に行く予定ですが、その前に、まだ時間もわりあい早いので、同じ河津川のさらに下流にある超有名スポット、河津七滝(かわづななだる)に寄り道することにします。
 
河津七滝

国道135号から国道414号に入り河津川の上流に向かって車を走らせます。
7時50分頃、町営の河津七滝無料駐車場に到着。 
前回2017年8月に来た時には満車で入れず、民間の有料駐車場に駐めたのですが、今回は時間が早かったためガラガラでした。
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支度をして8時3分位に出発します。 

個人的には河津七滝の中で一番好きなのは一番有名でもある初景滝(しょけいだる)です。今回は出合滝、カニ滝は飛ばして初景滝に直行します。駐車場から10分程度で到着しました。前回来た時は天気が良かったため白飛びしてしまいましたが今回は曇り気味なので大丈夫でした。
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時間が早い(そんなに早くないけど)せいか曇天のせいか周りに誰もいなかったので、普段はできない右岸側からの撮影もしてみましたが、観光地のためやっぱり落ち着かず早々に切り上げました。
このまま車に戻ろうかと思いましたが、せっかくなので七滝の最上流に位置する釜滝まで足を延ばすことにしました。 

カニ滝(8:25頃)
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釜滝(8:30頃)
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本来釜滝の前には吊り橋があるため対岸に渡っての撮影もするつもりでしたが、台風か何かのせいでしょうか、橋が消失してしまっているため上の写真のアングルでしか撮影ができませんでした。
今回はカニ滝、エビ滝は通り過ぎましたし、大滝には行きませんでした。出合滝には寄りましたが写真は省きます。
9時少し前に駐車場に戻ってきました。

榾場の滝と無名滝

国道414号を北に向かって10分ほど車を走らせると右手に無料の駐車場がありますので、こちらに車を駐めます。ここは「二階滝(にかいだる)」という滝の駐車場ということになっていますが、今回の目的はそこではなく、榾場(ほだば)の滝とそのすぐ下流の無名滝です。
駐車場は広くてきちんと舗装されており、トイレもあります。この日は写真を撮り忘れたのですが、前の週に来た時に撮っていました(この日は快晴だった)。
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9時10分を少しまわった頃に出発します。
駐車場向かいの二階滝バス停が立っている所のガードレールの切れ目から滝に下りられます。その際に国道414号を横断するのですが、もともと交通量が多い上にカーブになっておりいきなり車が現れるため注意が必要です(横断歩道や信号はありません)。
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榾場の滝へは、斜面をやや右側(河津川上流側)に向かって降っていきます。特に踏み跡や目印はないので、行けそうなところを行きます。傾斜はやや急ですが、地面がふかふかしており靴底が食い込む感じなので、滑り落ちる不安はあまり感じませんでした(下の写真は前の週に撮ったもの)。IMGP1317

川に降り何回か渡渉を繰り返すこと数分程度で榾場の滝に着きました(帰りにはずっと左岸側を岸伝いに戻れなくもないことがわかりましたが、いずれにせよ沢靴や長靴で行った方が無難です)。
滝の高さは7メートル前後でしょうか。河津七滝と同じ水なのでとても綺麗です。 
IMGP1461
しかしながら、(前週に来た時からわかっていましたが)左岸側が辺り一面ゴミだらけなのには閉口しました。こちら側はすぐ上を国道が走っているため、人が投げ捨てていくのでしょうか。観光地である河津七滝とは大違いです。人という物は他の誰かによって見張られていないと何をしてもいいと思う物なのでしょうか。

右岸側からも撮ります。もうほんの少し上にカメラを向けると滝の上に写り込むぐらいすぐ近くを国道が走っています。下の写真も言わなければわからないかもしれませんが、上端の木の葉の間にわずかに道の一部が写っています。
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次にすぐ下流にある無名滝に向かいます。
いったん一番最初のガードレールの切れ目近くまで戻り、そこからずっと土の上を下流側に歩くこと数分で滝に着きました。ここまでの道のりにおいても、当たり前のようにゴミ、ゴミ、ゴミだらけです。
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福島県の名瀑、達沢不動滝の雄滝を小さくしたような非常に均整のとれた滝で、高さは榾場の滝と同じか少し低いぐらいでしょうか。他の河津川の滝と同じく、これも美しいグリーンの滝壺を有しています。しかしあまり良い写真が撮れなかったので近いうちにまた来たいと思っています。

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ここで撮影している時に、誤ってレンズフードを川に落としてしまいました。さんざん探しましたが流れが早いため流されてしまったのか見つけることができませんでした。
故意でないとは言え、これではゴミを捨てる連中とは変わらないではないか。自責の念に苛まれます。
実は前週来た時にゴミが多いことはわかっていたので少しでも拾えればよいと思いゴミ袋を持って来ていました。正直ゴミに触るのは気持ち悪いので拾おうかどうか迷っていましたが、レンズフードを落としたことにより、絶対に拾わなければならないと思い立ちました。
無名滝から再度榾場の滝まで拾い歩き、45リットルの袋一杯になりました。
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ただ、これでも全てのゴミのほんの一部に過ぎません。もちろん川沿いの斜面のため、全て拾うのは危険を伴いますし、一般的な装備では無理かもしれません。それでも次に行く時には、またゴミが増えているでしょうから、できればまた拾って帰りたいと思います。 
ゴミを捨てる人というのは絶対になくならないでしょう。であれば、それを見つけた人が拾うしかありません。写真撮影、釣り、どんな目的であろうと、ともかく自然の中に入る人が少しでもゴミを拾って帰る習慣が広がればいいと思います。
そして、もちろん自分自身も自然の中にゴミを置き去りにしないよう細心の注意を払わなければいけないと思います。

11時20分駐車場に戻って来ました。
帰りも東名高速でなく、箱根新道を含む国道1号線を主に使いましたが、やはりとても運転が疲れました。

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